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障がい者枠の仕事には何がある?具体的な職種と応募の疑問を解決

2025.06.22
障がい者枠の仕事には何がある?具体的な職種と応募の疑問を解決

障がい者枠の仕事を探しているものの、具体的にどんな職種があるのか、自分に合う仕事が見つかるのか、不安を感じることもあるでしょう。任されるのは簡単な作業ばかりで、やりがいを感じられないのでは、といった心配もあるかもしれません。

この記事では、障がい者枠で求人がある具体的な仕事から、障がい者枠の利用に関する疑問や悩みへの対処法まで、詳しく解説します。自分らしく働くための選択肢が広がり、前向きに仕事探しを進めるためのヒントが得られるでしょう。

障がい者枠(障がい者雇用)とは

障がい者枠での就職や転職を考えたとき、自分に合う仕事が見つかるか、どんな働き方ができるのか、さまざまな疑問や不安が浮かぶかもしれません。障がい者枠(障がい者雇用)とは、企業などが障がいのある方を対象に設けている採用枠のことで、法律に基づいた制度です。この制度を正しく理解することで、自分らしい働き方を見つけるための選択肢が大きく広がります。

 

オープン就労とクローズ就労の違い


自身の障がいを企業に伝えるかどうかは大きな選択です。障がいを開示して就職活動を行うことを「オープン就労」、開示しない方法を「クローズ就労」といいます。

オープン就労の最大の利点は、企業から障がいに対する「合理的配慮」を受けやすい点です。たとえば、通院のための休暇取得や、疲れやすい特性に合わせた時短勤務、などの配慮が期待できます。障がいへの理解がある職場で働けるため、心身の負担を減らしながら安定して働きやすい環境が整います。一方で、応募できる求人が障がい者枠に限定される側面もあります。

クローズ就労は、一般の採用枠で応募するため、求人の選択肢が広いのが特徴です。障がいを伝えないため、他の社員と同じ条件で働くことになり、実力で評価されたい場合に適しています。しかし、必要な配慮を得にくく、体調管理などをすべて自分自身で行う必要があります。

どちらの働き方が合うかは、個々の状況や求める働き方によります。それぞれの利点と注意点を踏まえて慎重に判断しましょう。

障がい者枠で募集されている仕事内容

「障がい者枠の仕事は簡単な作業じゃないのか」とイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実際は多岐にわたります。ここでは、障がい者枠で実際に募集されている仕事内容を7つ紹介します。具体的な業務内容を知ることで、自分に合った仕事探しのヒントが見つかるはずです。

事務(経理・人事・総務などの管理部門系)

障がい者枠の中でも、特に求人が多い職種の一つです。書類作成や電話応対などの一般的な事務作業だけでなく、経理や人事、総務といった企業を支える管理部門での専門的な仕事も増えています。
たとえば経理であれば、伝票の起票や仕訳入力などの業務があります。数字の正確性が求められるため、コツコツと丁寧な作業が得意な方に向いています。
人事では社員の勤怠管理や給与計算などを担当します。PCスキルに加えて、個人情報を扱うための高い倫理観も求められます。
管理部門系の仕事は、業務内容や手順がある程度決まっている場合が多く、自分のペースで落ち着いて仕事を進めやすい傾向にあります。企業側も業務を切り出しやすく、障がいの特性に応じた配慮を提供しやすいことから、障がい者枠での募集が安定して存在します。

データ入力・分析

データ入力や分析の仕事も、障がい者枠で人気の高い職種です。主な業務は、紙の書類やアンケート結果などを、指定されたフォーマットに沿ってPCで入力します。正確性とスピードが求められ、高い集中力を持ち、黙々と作業に取り組むのが得意な方の特性を活かせます。近年では単純な入力作業だけでなく、集計したデータのグラフ化や、簡単なレポートを作成するデータ分析も増えてきました。たとえば、売上データを分析して傾向を読み取り、マーケティング戦略に役立つ資料をつくる仕事などです。論理的な思考力や分析能力が求められるため、より専門性を高めたいと考える方にとって、やりがいのある選択肢となります。基本的にPCと向き合う時間が長い仕事なので、対人コミュニケーションを最小限にしたい方や、静かな環境で集中したい方にも適した職種でしょう。

Webデザイナー・動画編集者

Webデザイナーは、企業のウェブサイトのデザインや、バナー広告の作成などを担当します。デザインの知識や専用ソフトを扱うスキルが必要ですが、視覚的な表現が得意な方や、自分のアイデアを形にしたい方にとって魅力的な仕事です。
動画編集者は、YouTubeなどの動画コンテンツのカット編集やテロップ挿入、BGMの追加などを行います。動画市場の拡大に伴い、需要が急速に高まっている職種の一つです。
これらの職は、在宅勤務やフレックスタイム制度を導入している企業が多く、柔軟な働き方をしやすいです。通勤による心身の負担を軽減したい方や、自分のペースで仕事を進めたい方に適しています。

CADオペレーター

設計支援ソフト(CAD)を使い、建築物や機械部品などの図面を作成・修正する専門職です。設計者やデザイナーの指示に基づき、正確な図面をPC上で描いていきます。建設業界やアパレル業界など、ものづくりに関わる幅広い分野で必要とされています。
主な業務はPCでの作図作業のため、対人コミュニケーションの機会が比較的少ないのが特徴です。そのため、人と話すのが苦手な方や、静かな環境で一つの作業に没頭したい方に適しています。図面を正確に仕上げるための集中力や、細かい作業を根気よく続けられる力が求められます。専門的なスキルが必要ですが、一度スキルを身につければ、長く専門職としてキャリアを築いていける将来性のある仕事です。

公務員(障がい者選考)

民間企業だけでなく、国や地方自治体なども障がいのある方を対象とした採用選考を実施しています。公務員の障がい者枠の仕事は、雇用の安定性が非常に高い点が大きな魅力です。一般的に、窓口業務や書類作成などの行政事務を担当します。部署によって業務内容は異なりますが、法律や条例に基づいて仕事を進めるため、ルールに沿って正確に業務を遂行する力が求められます。また、公務員は福利厚生が手厚く、コンプライアンス意識も高いため、障がいに対する理解や配慮を得やすい職場環境が期待できます。採用には公務員試験の合格が必要ですが、障がい者選考枠は一般枠とは別の試験日程や内容で実施されることが多いです。

図書館スタッフ

静かな環境で働きたいと考える方には、魅力的な選択肢の一つです。主な仕事内容は、本の貸出・返却対応、書架の整理・整頓、新しく届いた本へのラベル貼りや登録作業などです。利用者からの問い合わせに対応する場合もありますが、基本的には決められた手順に沿って行う定型的な業務が中心となります。そのため、ルーティンワークが得意な方や、落ち着いた環境で集中して作業したい方に適しています。公立図書館であれば地方公務員、大学図書館であればその大学の職員で募集されますが、業務委託された民間企業が運営しているケースも増えています。

ECサイト運営サポート

インターネット通販の市場拡大に伴い、ECサイトの運営をサポートする仕事の需要も高まっています。業務内容は、商品の写真撮影や加工、在庫数の管理、受発注処理、顧客からの問い合わせ対応などです。業務が幅広いため、個々の得意なことに合わせて仕事内容を調整しやすいのが特徴です。たとえば、文章作成が得意な方は商品説明文の作成、コツコツとした作業が好きな方は商品登録や在庫管理のように、自分の特性を活かせます。多くの場合、PCを使ったデスクワークが中心となり、在宅勤務が可能な求人も少なくありません。

他の選択肢も気になる方は、以下の記事も参考にしてください。

障がい者でも働ける仕事7選!適性を見つけて自分らしく働く方法

 

障がい者枠の利用に関する疑問とよくある悩み


障がい者枠での就職活動は、特有の疑問や不安がつきものです。応募資格や手続きの方法といった制度面での質問から、「自分に合う仕事が見つからない」といった心理的な悩みまで、多くの人が同じような壁に直面します。疑問や悩みを一人で抱え込まず、正しい情報を得て一つひとつ解消していくことが、自分らしい働き方を見つけるための第一歩です。

応募条件

障がい者枠の仕事に応募するための基本的な条件は、障害者手帳の所持です。これは「障害者雇用促進法」という法律で、企業が雇用すべき障がい者の数を計算する際に、障害者手帳の所持者を対象としているためです。手帳には「身体障害者手帳」「療育手帳(知的障がい)」「精神障害者保健福祉手帳」の3種類があります。
手帳の種類や等級を応募条件として指定している場合もありますが、多くは手帳の種類を問わず応募可能です。手帳を申請中の場合、応募できるかどうかは企業によって異なります。「採用時までに取得見込み」を条件に応募を認める企業も多いので、気になる求人があれば事前に問い合わせましょう。手続きに関しての不明な点は、住んでいる市区町村の障がい福祉担当窓口や、かかりつけの医師に相談してみてください。

自分に合う仕事が見つからない不安への対処法

「自分に合う仕事がわからない」「応募したいと思える求人がない」という悩みは、障がい者枠の仕事探しで多くの人が抱える不安です。こうした状況に陥ったときは、いったん求人情報から離れ、自己分析を深めましょう。まずは、「得意なこと・苦手なこと」「好きな作業・嫌いな作業」などを紙に書き出します。たとえば、「PCでの入力作業は集中できるが、電話対応は苦手」「静かな環境なら力を発揮できる」など、具体的に整理することで、自分の求める働き方の軸が見えてきます。
その上で視野を広げてみると、今まで考えていなかった業界や職種にも、自分の特性が活かせる仕事が隠れているかもしれません。一人で考えるのが難しい場合は、ハローワークや、障がい者専門の転職エージェントなど、プロに相談するのも一つの手です。客観的な視点からアドバイスをもらうことで、自分では気付かなかった可能性が見つかるかもしれません。

障がい者枠で働くことへの劣等感や精神的な負担の乗り越え方

障がい者枠で働くことに対して、「一般枠の社員より能力が低いと思われているのではないか」「特別扱いされていて申し訳ない」のような劣等感や、精神的な負担を感じてしまうことがあります。
しかし、障がい者雇用は、多様な人材がそれぞれの能力を発揮し、活躍できる社会をつくるための制度です。企業は、法律上の義務を果たすためだけでなく、貴重な戦力として障がいのある方を採用しています。合理的配慮は特別なことではなく、誰もが働きやすい環境をつくるために必要な調整であり、労働者の正当な権利です。もし劣等感に悩んだときは、この事実を思い出してください。
また、同じような立場で働く仲間と話す機会をもつのも大切です。社内の相談窓口や、当事者会などで悩みを共有すると「自分だけではない」とわかり、気持ちが楽になるでしょう。

不安な方はプロの転職支援サービスを使おう!

障がい者枠の仕事内容や働き方について解説してきましたが、一人で就職・転職活動を進めることに不安を感じる方もいるでしょう。その場合は、プロの力を借りるのが賢明な選択です。特に、障がいのある方の就職・転職を専門に支援する、転職エージェントなどの利用をおすすめします。

プロセルチャレンジでは、障がいのある方の就職・転職を専門にサポートしています。特性に理解のある企業の紹介や、応募書類の添削、面接対策、入社後の定着支援まで、専門のアドバイザーが一人ひとりに寄り添い伴走します。自分の障がい特性や希望する配慮事項をどのように企業に伝えればよいか、といったデリケートな問題についても、具体的なアドバイスがもらえます。
まずは無料相談で、あなたの悩みやこれからのキャリアプランを話してみませんか。

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プロセルチャレンジは、障がいのある方のための転職エージェントです。求職者の特性や希望を丁寧にお伺いし、安心して働ける職場探しをサポートします。企業にも詳しくヒアリングを行い、ミスマッチのないマッチングを心がけています。就職後も定着までしっかりフォローしますので、はじめての転職でもご安心ください。お仕事探しや働き方にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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